土屋尚史氏の氏のおすすめ本、影響を受けた書籍を13冊紹介【Goodpatch】

著名な起業家やビジネスインフルエンサーのおすすめビジネス本をまとめているビズシェルフ。
今回は実業家として活躍する土屋尚史氏がインタビューや自身のメディアで推薦していた本を13冊ご紹介します。気になる一冊を見つけるのにぜひお役立てください!
ビジネス・経済
起業のファイナンス ベンチャーにとって一番大切なこと
事業計画の立て方から資本政策、企業価値の算出、ストックオプションの活用、投資契約の交渉、ベンチャーのコーポレートガバナンスまで、起業家が押さえるべきファイナンスの全プロセスを網羅的に解説した実践書です。
具体的な事例とチェックリストを用い、資金調達のタイミングや株主構成の設計方法、投資家との条件交渉で注意すべきポイントを平易に示します。
増補改訂版では最新の法改正や市場動向に対応し、基本知識をアップデートしているため、これから資金調達に臨む起業家や新規事業の責任者、スタートアップを支援する投資家・コンサルタントにも役立つ一冊です。
地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」
限られた情報の中で論理的に結論を導く「フェルミ推定」を中心に、「結論から逆算する」「全体を俯瞰する」「必要最低限に単純化する」という三つの思考技術を実践的に身につけるメソッドを示します。
具体的な演習問題を通じて、ざっくりした数字の掛け合わせから根拠ある仮説を立て、短時間で答えを組み立てる力を鍛えられるのが特徴です。
情報収集が困難なプロジェクトや会議で、素早く論理的な判断を求められる方に最適な一冊です。
渋谷ではたらく社長の告白 渋谷ではたらく社長の告白
サイバーエージェント創業者・藤田晋氏が、自身の大学時代から上場、そしてITバブル崩壊までの半生を赤裸々に綴った自伝的経営記録です。
藤田氏は、暇でも自ら長時間働くことで仕事の機会を創出し、採用力を競争力に変えた経験を語ります。
「大きなオフィスを借りて社員のマインドを高める」といった戦略的な発想も随所に登場し、地に足のついた実践が成功の要因であることを教えてくれます 。
また、ITバブル崩壊や買収の危機、そして孤独な決断と向き合う姿もあり、起業という荒波のリアルを活写。
夢と現実の間で「志」を貫く姿勢が強く胸に残ります 。
行動力、採用戦略、そして困難に立ち向かう覚悟が知りたい方におすすめの一冊です。
PIXAR 〈ピクサー〉
世界的アニメーションスタジオ・ピクサーがどのように創造性と革新を生み続けてきたのかを、歴史と舞台裏から紐解く一冊です。
ジョン・ラセターやエド・キャットムルらによる挑戦、ディズニーとの統合、作品づくりを支える独自の文化などが丁寧に描かれています。
技術とストーリーテリングを融合させ、失敗を恐れず試行錯誤を重ねる姿勢が、数々の名作を生み出した原動力として浮かび上がります。
創造性を組織的に育てる仕組みを学びたい方におすすめの一冊です。
大事なことはすべて盛田昭夫が教えてくれた
ソニー創業者・盛田昭夫の薫陶を受けた著者が、その人間的魅力と経営哲学を振り返る一冊です。
盛田が示したのは、技術よりもまず「人」を信じる姿勢、世界を相手に挑戦する胆力、そして遊び心を忘れない柔軟な発想でした。
日々の言葉やエピソードを通じて、組織の中で人が育ち、挑戦が生まれる環境づくりの本質が静かに語られています。
リーダーとしてのあり方を深く学びたい方におすすめの一冊です。
人文・思想
史上最強の哲学入門
ソクラテスからニーチェまで、歴史を動かした31人の哲学者の論争とアイデアをビビッドな読み物としてまとめた入門書です。
「幸せとは何か」「正義とは何か」といった普遍的なテーマに向き合い、その答えを追い求めた人物たちの生きざまと議論を通じて、哲学が現実の問題解決にどう役立つかが見えてきます。
飲茶氏の巧みな語り口で難解な概念がかみくだかれ、はじめて哲学に触れる人でも自然と思考の幅が広がる構成になっています。
自分なりの価値観を深め、日常の選択や組織運営にも哲学的視点を取り入れたい方に最適です。
哲学的な何か、あと科学とか
哲学入門と科学案内を二本立てで楽しめる一冊です。
前半ではゲーデルの不完全性定理や公理の役割、自由意志の謎などを平易に掘り下げ、なぜ哲学が“実生活に役立たない”のかをユーモアを交えて説明します。
後半では相対性理論やカオス理論、量子力学の奇妙さなどを、身近な例やイラストでやさしく解説。
難解に思える概念を“なぜ面白いのか”という視点で紹介することで、哲学も科学も思考の楽しさを味わえる設計です。
じっくり読み進めるほど、新たな疑問と好奇心が刺激される構成は、学び好きな人や考えることそのものを楽しみたい人にぴったり。
ノンフィクション
不格好経営 チームDeNAの挑戦
元コンサルタントでありながら起業家に転じ、ディー・エヌ・エー(DeNA)を創り上げた南場 智子が、自らの体験を赤裸々に綴った一冊です。
経営とは美しく整理されたものではなく、失敗も迷いも抱えながら進む「不格好なもの」であり、それゆえにこそ面白く、成長に繋がるという強いメッセージが本書には流れています。
創業期の資金繰り、モバイルシフト、ソーシャルゲームへの挑戦、組織づくりと退任までの変遷が、実体験を通して丁寧に語られています。
起業やチームビルディング、組織論に興味がある方におすすめの一冊です。
宇宙はなぜこのような宇宙なのか 人間原理と宇宙論
ビッグバン以来の宇宙の成り立ちを最新の観測データと理論物理をもとに解きほぐします。
どのようにして初期の微小なゆらぎが銀河や星を生み、最終的に生命を育む環境を整えたのかを、「暗黒物質」「暗黒エネルギー」「インフレーション」といったキーワードをわかりやすくつなぎながら語ります。
数式の奥にある直感的なイメージを豊富な図解で示すことで、専門知識がなくても宇宙の大きな流れをつかめるのが特長です。
科学の最前線に触れ、自分たちの存在の意味や地球という舞台の特異性を考えたい人に最適な一冊です。
文学・評論
成功者の告白
起業家を主人公に据え、成功の光だけでなく家庭崩壊や人間関係の陰も描く、一風変わったストーリービジネス書です。
著者・神田昌典氏が全国1万人以上の経営者に接して見出した“起業成功の見えざるパターン”を、リアリティある物語と具体例を交えて解説します。
特に、仕事に熱中するほど家庭に亀裂が入るメカニズムや、組織が拡大する際に起こりやすい“罠”を丁寧に描写。
クレド(企業の行動指針)や役割分担の重要性、感情の場としての組織変化など、起業家も管理職も刺さる教訓が豊富です。
成功だけを追うのではなく、家族との関係や組織の調和も大切にするマインドを養いたい方におすすめの一冊です。
土屋尚史
土屋尚史は日本の実業家。関西大学中退後の2011年にUI/UXデザイン会社Goodpatchを創業し、GunosyやマネーフォワードなどのUI設計を手がける。2020年に東証マザーズ上場を達成し、「デザインの力を証明する」をミッションに国内外で事業を拡大するCEOです。