金山裕樹氏のおすすめ本、影響を受けた書籍を11冊紹介【IQON】

著名な起業家やビジネスインフルエンサーのおすすめビジネス本をまとめているビズシェルフ。
今回は起業家、実業家として活躍する金山裕樹氏がインタビューや自身のメディアで推薦していた本を11冊ご紹介します。気になる一冊を見つけるのにぜひお役立てください!
人文・思想
本を読む本
哲学者モーティマー・J・アドラーとチャールズ・ヴァン・ドーレンが、「読む」という行為を体系的に解説した読書法の古典的名著です。
単なる速読術ではなく、本の種類や目的に応じた「読む技術」を段階的に整理し、著者の意図を理解しながら自分の考えを深める方法を示します。
知識を吸収するだけでなく、思考力を鍛えるための実践的な読書術を学べる内容です。
読書を通じて学びを深めたい方におすすめの一冊です。
ビジネス・経済
反脆弱性 不確実な世界を生き延びる唯一の考え方
不確実な世界の中で「変化によってむしろ強くなる」仕組みを解き明かす一冊です。
不確実性やショックが加わるほど、成長や有利な変化を生む構造に身を置くことで、弱さではなくポテンシャルとして活かせると説かれています。
具体的には、リスクを最小化しつつチャンスに賭ける「バーベル戦略」や、小さな失敗を繰り返して学ぶ「試錯の積み重ね」といった方法が紹介され、日常や組織で実践できる視点が示されています。
まさに、動きながら強くなりたい方におすすめの一冊です。
Shoe Dog
ナイキ創業者フィル・ナイトが、自身の歩みを率直に綴った自伝です。
若き日の情熱と迷い、資金難や競合との衝突、仲間との出会いなど、世界的ブランド誕生の裏側が臨場感豊かに描かれています。
成功物語ではなく、試行錯誤と粘り強さが積み重なって企業が形づくられる過程を丁寧に示す内容です。
挑戦のリアルと起業家精神を深く知りたい方におすすめの一冊です。
スタートアップ・ウェイ
『リーン・スタートアップ』の著者エリック・リースが、イノベーションを持続的に生み出す組織運営の原則を解き明かした一冊です。
スタートアップ企業だけでなく、大企業でも「起業家精神」を再現するための仕組みを具体的に紹介します。
学びと実験を重ね、成果を定量化しながら成長する「継続的イノベーションモデル」は、多くの企業改革に通じる実践知です。
組織の中で変革を起こしたい方におすすめの一冊です。
How Google Works
グーグル元CEOエリック・シュミットと元幹部ジョナサン・ローゼンバーグが、同社の組織運営と意思決定の核心を解説した一冊です。
優れた人材を中心に据える発想、自由度の高い企業文化、データと直感を組み合わせた戦略思考など、急成長を支えた仕組みを具体的に示します。
イノベーションを生み続けるための原則が、実例とともに整理されています。
未来志向の組織づくりを学びたい方におすすめの一冊です。
文学・評論
シンギュラリティは近い 人類が生命を超越するとき
未来学者レイ・カーツワイルが、人間の知能を凌駕するAIと生物的存在が融合する“技術的特異点”が2045年ごろ到来すると予測します。
指数関数的に加速するコンピュータ性能、ナノテクノロジー、バイオテクノロジーが相乗効果を生み、新たな健康寿命の延伸や知覚拡張が可能になる一方、社会構造や倫理観に大きな変革を迫ると説きます。
テクノロジーの進歩がもたらす恩恵とリスクを俯瞰し、企業戦略や組織運営への示唆を手早く掴みたい方に最適なエッセンス版です。
それがぼくには楽しかったから
マイクロソフト創業者ビル・ゲイツが、自身の原点と未来への視点を語った自伝的エッセイです。
コンピューターとの出会い、仲間との試行錯誤、技術革新の興奮など、少年時代から企業創業期に至る歩みが、率直で軽やかな筆致で描かれています。
好奇心に突き動かされ、楽しさを基準に挑戦してきた姿勢は、創造や学びの本質を静かに示します。
自分の興味を起点に道を切り開きたい方におすすめの一冊です。
GO WILD 野生の体を取り戻せ!
進化論的な視点から「人間の体は数万年前からほとんど変わっていない」という仮説をもとに、現代生活と健康のギャップを解き明かす一冊です。
本書では、自然の中での運動やトレイルラン、低炭水化物中心の食事、マインドフルネスなど、現代人の身体と心をリセットする方法を具体的に提案しています。
多忙なデスクワークや撮影・編集・プログラミングなど複数のタスクを抱える方が、日常生活の動き・食・思考を本来の体に近づけ、パフォーマンスや健康を最適化したい場合に役立つ内容です。
ポスト・ヒューマン誕生
発明家レイ・カーツワイルが、技術の指数関数的進歩によって人間の能力が飛躍的に拡張される未来を描いた一冊です。
遺伝子工学・ナノテクノロジー・人工知能の発展が融合し、人間と機械の境界が薄れていくプロセスを理論的に示します。
特に「シンギュラリティ」に至る道筋を、科学的根拠と大胆な予測を交えて解説し、生命・知能・社会の姿がどう変わるかを多角的に考察します。
技術がもたらす未来像を深く理解したい方におすすめの一冊です。
歴史・地理
夜と霧
ユダヤ人精神科医ヴィクトール・フランクルがナチス強制収容所で過ごした約2年半の実体験をもとにした心理記録です。
1942年ウィーンでの医師生活から突然の収容所送りとなり、極限状態の中で人間が感情や理性を失いながらもなお「意味」を求め続ける様子が描かれています。
生命を脅かす暴力や飢餓、家族との絶縁といった過酷な現実に直面しつつ、著者はロゴセラピー(意味による治癒)の思想を発展させ、生きる目的を見つけることで人は希望を保てると示します。
死と向き合いながらも、人間の心がどれほど強く、そして儚いかを悟らせてくれる本書は、困難な状況でも人生の意味を見失いたくない方におすすめの一冊です。
金山裕樹
金山裕樹はファッションテック領域の起業家。ヤフーでライフスタイルメディア立ち上げ後、2008年に株式会社VASILYを創業し、女性向けコーディネートアプリ「iQON」で会員200万人を突破。2017年にZOZOグループへ売却後、現在はZOZOテクノロジーズCINOおよびZOZO NEXT代表として、テクノロジーとデザインを融合した新規事業開発や講演活動を展開している。