ちきりん氏のおすすめ本、影響を受けた書籍を26冊紹介【社会派ブロガー】

更新日: 2025年12月2日 当記事のリンクには広告が含まれています

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著名な起業家やビジネスインフルエンサーのおすすめビジネス本をまとめているビズシェルフ。

今回はブロガーとして活躍するちきりん氏がインタビューや自身のメディアで推薦していた本を26冊ご紹介します。気になる一冊を見つけるのにぜひお役立てください!

ビジネス・経済

ワーク・シフト 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図

ビジネス・経済 2012年7月出版

著者:リンダ・グラットン, 池村 千秋

長寿化やテクノロジーの進化、グローバル化が進む中、人々が「孤独と貧困」から脱却し自由な働き方を実現するロードマップを示します。

著者のリンダ・グラットンは、複数の収入源を組み合わせるポートフォリオ・ワーカーや、クラウドソーシング、リモートワークといった新しい働き方の潮流を分析。

継続的な学びと人的ネットワークの重要性を強調し、自らキャリアをデザインするための思考法を説きます。

キャリアの長期設計や組織の人材戦略を考えたい方に示唆を与える一冊です。

この本を紹介している他の有名人
真子就有 (マコなり社長) 坂内 学 (マナブログ) 山口周

MEDIA MAKERS

ビジネス・経済 2012年11月出版

著者:田端信太郎

メディアプロデューサーの田端信太郎が、情報発信の構造と個人が影響力を持つ時代の本質を語った一冊です。

インターネットの普及によって、誰もがメディアになり得る現代において、何を発信し、どう信頼を築くかを具体的に解説しています。

広告、SNS、ジャーナリズムなど多様な事例を通して、情報社会の中で自分の立ち位置を確立するための思考法を提示。

発信力と影響力を高めたい方におすすめの一冊です。

この本を紹介している他の有名人
佐渡島庸平 (マンガ編集者)

俺のイタリアン、俺のフレンチ

ビジネス・経済 2013年4月出版

著者:坂本 孝

「俺の」シリーズを展開した創業者・坂本孝が、外食産業に革新を起こしたビジネスモデルの背景を語る一冊です。

高級料理を立ち食い形式で提供し、原価率を大胆に高めることで“本物を手頃な価格で”という新しい価値を生み出した発想と実行力が、具体的なエピソードとともに描かれています。

挑戦の裏にある試行錯誤や、組織づくりへの考え方も明快に整理されています。

常識を打ち破る事業づくりの視点を学びたい方におすすめの一冊です。

一生使える見やすい資料のデザイン入門

ビジネス・経済 2024年2月出版

著者:森重湧太

資料作成の基本原則を、視認性とわかりやすさの観点から体系的にまとめた一冊です。

レイアウト、配色、文字の扱い方などを、ビジネスの現場でそのまま使えるルールとして整理し、情報の優先順位を明確にして伝えるデザイン思考を解説しています。

装飾よりも「読み手に届く構造」を重視する実践的な内容で、資料づくりに自信がない人でも段階的に学べます。

日常のアウトプットを確実に改善したい方におすすめの一冊です。

成功はすべてコンセプトから始まる

ビジネス・経済 2012年9月出版

著者:木谷 哲夫

商品やサービスを差別化し、顧客に選ばれる存在へと導くための「コンセプト設計」を体系的に解説した一冊です。

市場と顧客の本質的なニーズを捉え、競合と比較されても埋もれない独自性をつくるプロセスを、具体的な事例とともに示します。

発想法から言語化の手順までが整理され、企画・マーケティング・起業の場面で幅広く応用できる内容です。

強い価値提案を生み出したい方におすすめの一冊です。

企業が「帝国化」する

ビジネス・経済 2013年2月出版

著者:松井博

経営学者三谷宏治が、現代企業が巨大化するにつれて生じる“帝国化”の危険性と、そのメカニズムを分析した一冊です。

組織が肥大すると意思決定は遅れ、現場との距離が広がり、顧客価値よりも内部論理が優先されるようになると指摘します。

歴史的事例と企業研究をもとに、拡大と支配を志向する組織がどのように硬直化し、競争力を失うのかを体系的に整理。

企業が健全に成長し続けるためのシンプルな構造とマネジメントの在り方も示されています。

巨大組織が抱える本質的課題を理解したい方におすすめの一冊です。

任天堂”驚き”を生む方程式

ビジネス・経済 2009年5月出版

著者:井上 理

任天堂が長くヒットを生み続けてきた背景にある発想と組織文化を解き明かす一冊です。

技術偏重ではなく「遊びの本質」を重視し、誰もが楽しめる体験づくりにこだわる姿勢が丁寧に描かれます。

革新的な商品が生まれる裏側には、既成概念から離れて考える柔軟さと、徹底したユーザー視点があり、その独自の価値創造プロセスが具体例とともに示されています。

創造力を組織の力に変えたい方におすすめの一冊です。

2100年、人口3分の1の日本

ビジネス・経済 2011年4月出版

著者:鬼頭 宏

2100年に日本の人口が現在の約3分の1にまで減少するという予測を基に、社会・経済・地域の構造変化を多角的に分析した一冊です。

労働力不足、都市縮小、社会保障の持続性といった課題を、データとシミュレーションを通して具体的に示しつつ、新しい技術や制度改革による対応策も提案します。

人口減少が避けられない未来を前提に、どのように社会を再設計すべきかを落ち着いた視点で考えさせる内容です。

長期的な日本の姿を冷静に見通したい方におすすめの一冊です。

経済危機のルーツ

ビジネス・経済 2010年4月出版

著者:野口 悠紀雄

歴史的な金融恐慌から現代の経済不安に至るまで、危機がどのように発生し、拡大し、社会へ影響を及ぼしてきたかを体系的に解説した一冊です。

投機、信用の偏り、政策判断の遅れといった共通する要因を整理し、各時代の背景を比較しながら危機の構造を読み解きます。

過去の失敗を踏まえ、再発を防ぐために必要な視点も提示されています。

経済変動の本質を理解したい方におすすめの一冊です。

マンガ 自営業の老後

ビジネス・経済 2017年4月出版

著者:上田 惣子

自営業者が直面しやすい老後資金・年金制度・医療や介護の負担といった課題を、マンガ形式でわかりやすく解説した一冊です。

会社員と異なる保障の仕組みを具体例で示し、国民年金だけでは不足する収入をどう補うか、貯蓄や保険、働き方の工夫など実践的な対策を整理しています。

将来のお金について不安を抱える自営業者が、現実を正しく理解し備えるための入門書です。

自分の老後を主体的に設計したい方におすすめの一冊です。

ノンフィクション

日本の論点

ノンフィクション 2024年12月出版

著者:大前研一

その年の日本社会が抱える主要課題を、政治・経済・外交・社会問題など多方面から整理した時事解説書です。

複雑なテーマを背景・現状・課題・今後の展望という流れでわかりやすくまとめ、公共政策や社会構造の変化を客観的に理解できる構成になっています。

多角的な視点を示すことで、ニュースの表層だけではつかみにくい課題の本質に迫る内容です。

社会の動きを体系的に把握したい方におすすめの一冊です。

デフレの正体

ノンフィクション 2010年6月出版

著者:藻谷 浩介

経済学者・藻谷浩介が、日本の長期デフレの本質を「人口構造の変化」から読み解いた一冊です。

景気対策や金融政策よりも、生産年齢人口の減少こそが需要縮小を招き、地域経済の停滞につながっていると指摘します。

豊富なデータをもとに、地方と都市の格差や消費の実態を丁寧に分析し、日本経済の課題を構造的に理解できる内容です。

経済の停滞を根本から見直したい方におすすめの一冊です。

誰がアパレルを殺すのか

ノンフィクション 2017年5月出版

著者:杉原 淳一, 染原 睦美

ファッション業界の衰退の背景を、流通構造・企業戦略・消費者行動の変化から多面的に分析した一冊です。

大量生産モデルの限界、価格競争による疲弊、トレンドの高速化など、業界が抱える構造問題を具体的な事例とともに明らかにします。

また、ブランドの価値づくりやサプライチェーン改革といった再生への可能性も示されています。

アパレル市場の現実と未来を冷静に捉えたい方におすすめの一冊です。

文学・評論

稼ぐ力

文学・評論 2013年9月出版

著者:大前 研一

実業家・堀江貴文が、変化の激しい時代を生き抜くために必要な働き方と考え方を整理した一冊です。

学歴や資格よりも、自ら学び続け行動する姿勢を重視し、仕組みを理解して選択肢を広げることこそが「稼ぐ力」につながると説きます。

テクノロジーや情報の扱い方、人間関係の築き方など、実践的な視点が簡潔にまとめられています。

自分の可能性を広げ、柔軟にキャリアを築きたい方におすすめの一冊です。

世界で勝負する仕事術

文学・評論 2012年1月出版

著者:竹内 健

国際的なビジネスの現場で成果を上げるために必要な思考と行動を整理した一冊です。

異文化環境でのコミュニケーション、論理的な説明力、信頼関係の築き方など、グローバルに働く際の基礎となるスキルを具体例とともに解説しています。

環境の変化に柔軟に対応し、自分の強みを磨きながら挑戦する姿勢の重要性が強調されており、海外での活躍を目指す人だけでなく、広い視野で仕事に向き合いたい人にも役立つ内容です。

自分の可能性を世界へ広げたい方におすすめの一冊です。

クオリティ国家という戦略

文学・評論 2013年1月出版

著者:大前研一

医療・教育・技術などの公共分野において「量」ではなく「質」を軸に国づくりを進めるべきだと提言する一冊です。

著者は、国の競争力はGDPの大きさよりも、社会システムの質や生活の満足度に支えられるという視点から、日本が直面する課題と改善の方向性を丁寧に整理します。

制度の再設計や人材育成の重要性も示され、持続可能な社会モデルを考える示唆に富む内容です。

国家の未来像を多角的に考えたい方におすすめの一冊です。

若者を見殺しにする国

文学・評論 2011年5月出版

著者:赤木 智弘

著者赤木智弘が、日本社会における若者の現状と構造的な課題を鋭く分析した一冊です。

就職難や非正規雇用の拡大、奨学金返済の重負、未来への希望を削られた若年層の姿を、丁寧な調査とインタビューを通じて浮かび上がらせています。

特に、制度や政策が若者を守るどころか「見殺し」にしてしまう構図を論じ、社会の持続可能性とも深く結びつけています。

若者支援や雇用の安定、世代間の課題に関心のある方におすすめの一冊です。

投資・金融・会社経営

難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!

投資・金融・会社経営 2023年12月出版

著者:山崎 元, 大橋弘祐

金融の専門知識ゼロでも理解できるよう、OLと毒舌経済評論家・山崎元氏との会話形式で進む入門書です。

銀行や保険、不動産など複雑なテーマを「覚える商品は3つだけ」「年間+5%を目指す」といったシンプルなルールで解説し、投資が初めての人でも無理なく実践できるノウハウを提供します。

忙しい20~30代のビジネスパーソンにぴったりの一冊です。

この本を紹介している他の有名人
深津貴之 イケダハヤト (イケヤハ) 両学長 (リベ大)

楽しく学べる「知財」入門

投資・金融・会社経営 2017年2月出版

著者:稲穂 健市

特許・商標・著作権などの知的財産を、身近な例を用いながら平易に解説した入門書です。

難しい法律用語を避け、アイデアがどのように権利となり、ビジネスや日常生活でどのように活用されるのかを流れで理解できる構成になっています。

企業活動だけでなく、創作や副業にも関わる知財の基本的な考え方を丁寧に整理し、トラブルを避けるための視点も示されています。

知財の仕組みを基礎から押さえたい方におすすめの一冊です。

社会・政治

志高く

社会・政治 2021年8月出版

著者:井上 篤夫

孫正義という一人の人物の壮大な軌跡を、著者井上篤夫が30年以上にわたり密着取材を続けて描いた評伝です。

浅い夢や日和見ではなく「300年先を見据える」という信念を抱き、小学生時代から大きなビジョンを掲げた孫正義の生い立ちから、起業、情報革命、AI時代への跳躍までが丁寧に綴られています。

本書では、単なる成功物語にとどまらず、リスクを取る覚悟、同志を束ねるリーダー観、そして“志”を持って未来を切り拓く姿勢が浮き彫りになっています。

自らの「志」を高く掲げて歩みたい方におすすめの一冊です。

この本を紹介している他の有名人
溝口勇児

ニートの歩き方 お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法

社会・政治 2012年8月出版

著者:pha

phaが自らの“働かない生き方”を通して、自由でゆるやかな生活の可能性を提案する一冊です。

定職に就かずとも、インターネットを使って情報を発信し、人とつながり、最低限の収入で生きていく方法を実践的に紹介しています。

競争や効率から距離を置き、自分のペースで暮らすための思考法が詰まっています。

働き方や生き方に息苦しさを感じている方におすすめの一冊です。

この本を紹介している他の有名人
堀江貴文 (ホリエモン)

不平等社会日本

社会・政治 2000年6月出版

著者:佐藤 俊樹

経済学者の橘木俊詔が、日本社会で進行する所得格差・教育格差・雇用格差を多面的に分析した一冊です。

世代や性別、働き方によって広がる不平等の実態をデータで示し、税制や社会保障の仕組みがどのように影響しているかを丁寧に整理しています。

格差が固定化すると社会の活力が失われると指摘し、持続可能な改善策についても冷静に論じています。

日本の不平等構造を根本から理解したい方におすすめの一冊です。

若者殺しの時代

社会・政治 2006年4月出版

著者:堀井 憲一郎

社会学者・河合雅司が、非正規雇用の拡大や低賃金、将来不安の増大といった要因が若い世代を追い詰めている現状を鋭く描いた一冊です。

経済構造や労働政策の変化が、個人の努力だけではどうにもならない格差と不安定さを生み出していると指摘し、その背景と影響を丁寧に分析します。

若者の希望が失われる社会がどのような未来を迎えるのかを考える手がかりとなる内容です。

構造的な課題に目を向け、社会の現実を深く理解したい方におすすめの一冊です。

日本の殺人

社会・政治 2009年6月出版

著者:河合 幹雄

犯罪社会学者・浜井浩一が、日本における殺人事件の実態を、統計と歴史的背景をもとに冷静に分析した一冊です。

戦後から現代までの長期的なデータを検証し、殺人が減少傾向にある理由や、事件の背景に潜む家庭環境・雇用不安・地域社会の変容などを丁寧に整理しています。

センセーショナルなイメージとは対照的に、数字と実証研究に基づいて “日本の殺人のリアル” を明らかにする内容です。

犯罪の構造を客観的に理解したい方におすすめの一冊です。

累犯障害者

社会・政治 2009年3月出版

著者:譲司, 山本

ノンフィクション作家・山本譲司が、知的障害や精神障害を抱える受刑者が再び犯罪を繰り返してしまう背景を、実例と取材を通して深く掘り下げた一冊です。

貧困、家庭環境、支援の欠如など複数の要因が重なり、社会の仕組みからこぼれ落ちた人々が刑務所と社会を往復する現実を静かに描きます。

福祉・医療・司法の連携不足がもたらす構造的問題を明らかにし、再犯防止に必要な支援のあり方を問い直す内容です。

弱い立場の人々が直面する社会の課題を理解したい方におすすめの一冊です。

人文・思想

人生を「半分」降りる

人文・思想 2008年1月出版

著者:中島 義道

作家・中島義道が、社会の期待や役割に縛られ過ぎず、自分の幸福を守るために“人生の負荷を意識的に下げる”という生き方を提案した一冊です。

仕事・家庭・人間関係などで求められる「頑張り続けること」から距離を置き、背負い込みすぎる構造そのものを見直す姿勢を示します。

過度な責任感や同調圧力に悩む人が、自分にとって本当に必要なものだけを選び取るための視点が静かに語られています。

無理のない生き方を模索したい方におすすめの一冊です。

ちきりん氏のプロフィール写真
ブロガー

ちきりん

ちきりん(ペンネーム)は、日本のブロガー・著述家。経営コンサルティング会社勤務の傍ら2011年頃からブログ「Chikirinの日記」を開始し、BLOGOSアワード大賞やアルファブロガー・アワードを受賞。働き方・社会問題を独自の視点で分析する「おちゃらけ社会派」のスタイルで人気を集め、『多眼思考』『マーケット感覚を身につけよう』など著作多数。実名非公表のままSNSや講演活動でも影響力を発揮している。

ちきりん 氏のおすすめ本・参照元

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