勝間和代氏のおすすめ本、影響を受けた書籍を23冊紹介

著名な起業家やビジネスインフルエンサーのおすすめビジネス本をまとめているビズシェルフ。
今回はコンサルタント、評論家として活躍する勝間和代氏がインタビューや自身のメディアで推薦していた本を23冊ご紹介します。気になる一冊を見つけるのにぜひお役立てください!
ビジネス・経済
さあ、才能(じぶん)に目覚めよう あなたの5つの強みを見出し、活かす
自分の強みを理解し、最大限に活かすための実践的な自己分析書です。
本書では、人が持つ才能を「強み」に変えるための考え方を詳しく紹介し、34の資質から自分の特性を明らかにする手法を丁寧に解説しています。
各資質の特徴や活かし方、組み合わせによる可能性も具体例を交えて説明。
ワークやケーススタディを通じて、自分に合った働き方や人間関係の築き方を発見し、無理なく成果を出せる生き方を学べます。
自己理解を深めることで、日常や仕事の選択、目標設定においてより自信を持って行動できるようになります。
自分の可能性を発見し、強みを活かして成長したい方におすすめの一冊です。
なぜ人と組織は変われないのか ハーバード流自己変革の理論と実践
「変わりたい」と思っても心の奥で働く“変革への免疫や新しい状況を危険とみなして自分を守ろうとする防御本能が行動を停滞させる仕組みをやさしく解説します。
著者が考案した「免疫マップ」を使うと、個人やチームがどの場面で抵抗反応を示しているかが一目でわかり、その理由に応じた解消ステップを実際のエピソードとともに学べます。
防御が強すぎると小さな変化も難しくなり、逆に防御が弱いと準備不足で挫折しやすいというバランスの取り方も示されており、計画的かつ着実に新しい取り組みを進めるヒントが満載です。
マネジャーの最も大切な仕事
経営学者マーカス・バッキンガムが、優れたチームをつくるための本質的なマネジメントの役割を明らかにした一冊です。
多くの企業が陥る「人事制度中心の管理」ではなく、個々の強みに焦点を当てて成長を支援することこそが、マネジャーの最重要任務であると説きます。
最新のデータと実践事例をもとに、信頼関係の築き方や成果を引き出すフィードバックの方法を具体的に解説。
人を活かすマネジメントを実践したい方におすすめの一冊です。
QUITTING やめる力 最良の人生戦略
心理学者ジュリア・ケラーが、「辞める」という行為を敗北ではなく、より良い選択へ向かう戦略的な行動として捉え直した一冊です。
人が辞めることを恐れてしまう心理的背景を丁寧に整理し、環境・価値観・健康など多面的な要因から適切な“やめ時”を判断する視点を示します。
また、仕事・人間関係・習慣など、さまざまな場面でしなやかに方向転換するための実践的なプロセスも解説されています。
惰性を手放し、前向きな決断をしたい方におすすめの一冊です。
死ぬまで、働く。
著者が人生の後半も含めた長期的なキャリア形成や働き方を考察した一冊です。
本書では、定年後も含めた「生涯現役」を前提に、健康管理、スキルの維持・向上、社会との関わり方など、長く働き続けるための具体的な戦略を紹介しています。
また、働くことの意味や目的を見直し、充実した人生と両立させるための思考法も解説されています。
生涯にわたって自分らしい働き方を実現したい方や、将来のキャリアを見据えたい方におすすめです。
働き方の男女不平等 理論と実証分析
日本に根強く残る男女間の賃金格差、昇進機会の不均等、家事・育児負担の偏りといった構造的問題を実証データから分析した一冊です。
無意識の思い込みや制度設計の歪みが、女性のキャリア形成を阻む仕組みとしてどのように働いているかを丁寧に示し、企業・政策・個人のレベルで必要な改善策も整理されています。
個人の努力では越えられない社会的な壁を可視化し、働きやすい環境を考える視点を与える内容です。
ジェンダーと働き方の課題を根本から理解したい方におすすめの一冊です。
ノンフィクション
嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え
哲学者と青年の対話形式で展開される、アルフレッド・アドラーの心理学をわかりやすく紹介した一冊です。
人は過去の出来事に縛られるのではなく、自らの「目的」によって行動を選んでいるという考え方を中心に、「他者からどう思われるか」に振り回されず、自分らしく生きるための勇気と考え方を示します。
「課題の分離」や「承認欲求からの解放」など、現代人が抱えがちな悩みに対する具体的な視点も多く、読むたびに新たな発見があります。
人間関係に悩んでいる方、自分の生き方に自信を持ちたい方におすすめです。
LISTEN 知性豊かで創造力がある人になれる
元ラジオプロデューサーのケイト・マーフィーが、「聞くこと」の力を科学的かつ実践的に解き明かした一冊です。
人は話すよりも聞くことで理解が深まり、共感や創造性が育まれると説きます。
神経科学や心理学の知見を交えながら、良い聞き手が人間関係や仕事、リーダーシップに与える影響を紹介。
沈黙を恐れず、相手に意識を向ける“本当の傾聴”を学びたい方におすすめの一冊です。
Dark Horse
平均像を基準にした従来の成功モデルではなく、一人ひとりの“偏り”や独自性を強みに変える生き方を提案した一冊です。
著者は、多様な分野で成功した人々を分析し、彼らが共通して「自分の価値観に正直であること」「小さな選択を積み重ねること」「個別最適な道を進むこと」を大切にしていると示します。
効率よりも納得感を重視し、個人の潜在力を最大限に引き出すための視点が丁寧に整理された内容です。
自分だけの道を主体的に切り開きたい方におすすめの一冊です。
Think right 誤った先入観を捨て、よりよい選択をするための思考法
習慣的に陥りやすい思考の癖を見直し、より建設的で柔軟な考え方へ切り替えるためのヒントをまとめた一冊です。
否定的な自己対話や視野の狭まりといった思考の偏りを平易に説明し、感情に振り回されず状況を客観的に捉えるための具体的な工夫が整理されています。
日常の小さな判断から仕事の問題解決まで活かせる内容で、思考の質を高める基礎づくりに役立ちます。
より良い考え方の習慣を身につけたい方におすすめの一冊です。
いつも「時間がない」あなたに
心理学者クリス・バ Baileyが、時間管理ではなく「注意とエネルギーの使い方」に焦点を当てて生産性を高める方法を示した一冊です。
忙しさの正体を客観的に捉え、集中・休息・習慣のバランスを整えることで、限られた時間でも満足度の高い働き方と暮らしを実現できると説きます。
マルチタスクの弊害や意思決定疲れなど、科学的知見に基づく実践的な工夫が整理されている点が特徴です。
時間に追われる日々を根本から見直したい方におすすめの一冊です。
脳の外で考える 最新科学でわかった思考力を研ぎ澄ます技法
人間の思考が脳の内部だけでなく、身体・道具・環境との相互作用によって形づくられるという「分散認知」の視点をわかりやすく示した一冊です。
メモや図、会話、デジタル機器などが思考の補助線となり、複雑な判断や創造性を支えていることを具体例とともに解説します。
脳に負荷を集中させず、外部リソースを活用して考えることで、より深く柔軟な思考が可能になるという考え方が中心です。
思考の質を環境から見直したい方におすすめの一冊です。
文学・評論
仕事は楽しいかね?
大雪で立ち往生した空港で出会った引退実業家の“老人”との一晩の対話を通じて、仕事への意識を根本から変える物語です。
主人公が抱いていた「仕事=義務」の呪縛を、「試してみることに失敗はない」「毎日少しずつ変化する」などの強烈なメッセージで解きほぐしていきます。
章ごとに示される示唆は短く、会話形式のため読みやすく、しかも深く胸に響きます。
企画や目標に縛られず、「遊び感覚で挑戦し続ける」力を身につけたい方におすすめの一冊です。
NATURE FIX 自然が最高の脳をつくる 最新科学でわかった創造性と幸福感の高め方
科学ジャーナリストのフローレンス・ウィリアムズが、自然が人間の脳や心に与える影響を科学的に解き明かした一冊です。
森や海、緑地に触れることで、ストレスが減少し、創造性や集中力が高まることを多くの研究データで紹介します。
自然の中で過ごすことの意義を再発見させてくれる内容です。
心身のバランスを整え、より豊かに生きたい方におすすめの一冊です。
寿命が尽きる2年前
人が最期を迎える前の約2年間に、身体・心・生活にどのような変化が起こるのかを医学的知見と実例から丁寧に示した一冊です。
食欲の低下、行動量の減少、感情の揺らぎなど、死に向かう自然なプロセスを過度に恐れず理解できるよう平易に解説し、家族や本人がどのように備え、どのように寄り添うべきかを整理します。
「老い」や「最期」を前向きに捉える視点を与えてくれる内容です。
人生の終わりを穏やかに考えたい方におすすめの一冊です。
人文・思想
DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール
貯蓄を美徳とする考え方に対し、稼いだお金を使い切って人生の経験を最大化するという、究極のルールを提案します。
本書は、お金から得られる価値は健康寿命に強く依存するため、体力と意欲の高い若い時期こそ、人生の思い出という名の配当を生む経験に惜しみなく投資すべきだと説きます。
年を取るほどお金はかからなくなるため、過度な老後資金への不安は捨てるべきだとし、45歳から60歳を目安に資産の計画的な取り崩しを始めるよう促しています。
また、健康への投資や、中年期以降はお金で時間を買うことの重要性を示し、タイムバケット(年齢別のやりたいことリスト)を作成して、後悔のない人生を設計することを提唱しています。
死ぬ瞬間に後悔せず、豊かな思い出に浸りたいと願う方におすすめの一冊です。
ソシオパスの告白
良心をもたない人格特性=ソシオパスの視点から、人間関係や社会との関わりを語った一冊です。
共感や罪悪感が欠如したまま社会に適応して生きる姿が、日常の体験や内面の独白を通して具体的に描かれます。
表面的には魅力的でありながら、人を操作し、感情の機微が理解できないという特性がどのように周囲へ影響するのかを、冷静な筆致で明らかにします。
通常の倫理観とは異なる価値観を知り、対人理解を深めたい方におすすめの一冊です。
社会・政治
フリーエージェント社会の到来 組織に雇われない新しい働き方
アメリカの経済学者ドナルド・サルによる著作で、従来の雇用形態から個人が主体となる働き方への変化を解説した一冊です。
本書では、企業に依存せず自分の能力やネットワークを活かして働く「フリーエージェント」の概念を紹介し、社会・経済の変化が個人のキャリアや働き方にどのような影響を及ぼすかを示しています。
また、自己管理、スキル開発、契約や報酬の考え方など、実践に役立つ視点も提供しています。
将来の働き方を見据え、主体的にキャリアを築きたい方におすすめの一冊です。
私たちはどうつながっているのか ネットワークの科学を応用する
人間関係が社会全体の仕組みや行動にどのような影響を及ぼすのかを、ネットワーク科学の視点から解き明かした一冊です。
家族・友人・職場といった身近なつながりから、社会現象・流行・感情の広がりまで、個々の関係が連鎖的に作用するメカニズムを平易に説明します。
人は孤立した存在ではなく、無数の結びつきの中で行動や価値観を形づくっているという視点が一貫して示されています。
つながりの力を科学的に理解したい方におすすめの一冊です。
ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪
過酷な労働環境や長時間労働、理不尽な管理体制によって従業員を追い詰める企業の実態を明らかにした一冊です。
企業側の論理が優先され、働く人の健康や尊厳が軽視される構造を具体的な事例とともに分析し、なぜこのような仕組みが社会に根強く残るのかを丁寧に解説します。
制度の不備や監督機能の弱さにも踏み込み、再発防止に必要な視点を提示する内容です。
労働問題の本質を理解し、健全な働き方を考えたい方におすすめの一冊です。
「やめ主婦」はじめました! たった一度の人生、わがままだっていいじゃない!
“主婦であること”に縛られすぎていた著者が、家事・育児・役割への思い込みを手放し、自分らしい暮らしを再構築していく過程を描いた一冊です。
完璧を求められる圧力や「こうあるべき」という固定観念を見直し、家族との関係や家事の分担を柔軟に変えていく姿が率直に語られます。
無理なく心地よく暮らすための工夫が具体的に整理され、家庭という日常に新しい視点をもたらす内容です。
家事や役割から生まれる負担を軽くしたい方におすすめの一冊です。
投資・金融・会社経営
お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践
金融ジャーナリスト勝間和代が、銀行預金に依存した資産管理の危うさを指摘し、個人が主体的にお金を増やすための基本知識を解説した一冊です。
金利の低さやインフレの影響など、預金だけでは資産が実質的に目減りしてしまう仕組みを平易に説明し、投資信託・債券・分散投資といった選択肢を基礎から整理します。
家計の見直しからリスク管理まで、個人が長期的に資産形成を行うための実践的な視点がまとめられています。
自分のお金を賢く守り育てたい方におすすめの一冊です。
暮らし・健康・子育て
長寿脳 120歳まで健康に生きる方法
医学博士の白澤卓二氏が、自らの30年以上にわたる長寿・老化・認知症研究をもとにまとめた、脳の健康と長寿を両立させるための実践指南書です。
本書では「脳は200年働けるようにデザインされている」という仮説を提示し、ストレスを減らし個性に応じた使い方をすることで、寝たきりや認知症を回避しながら“長寿脳”を手に入れる方法を説きます。
さらに、食事・疲労・病気・認知症予防・生活習慣といった多角的視点から、100歳以上の長寿者が実践していた食材や習慣、睡眠・運動・コミュニケーションのあり方について具体的な提案が並びます。
日々多様なタスクや複数の役割をこなす必要がある方にとって、自分の脳と身体を長期的に機能させ続けたいという願いに応える内容であり、これからの生き方に“脳を軸にした長寿戦略”を取り入れたい方におすすめの一冊です。
勝間和代
勝間和代(1968年12月14日生まれ)は、元公認会計士として安田火災海上で勤務後、マッキンゼーやモルガン・スタンレーに在籍。独立後は著述家・評論家として多数のベストセラーを執筆し、YouTubeやオンラインサロン「勝間塾」を通じて生産性向上やキャリアデザインを発信しています。 (ja.wikipedia.org, youtube.com)